知人から聞いた話です。
「うちの会社のミッション・経営理念ができました!見てください。」
見ると、本当に素晴らしいことが書かれていたそうだ。
「いいものができましたね!幹部皆さんで話し合って決めたんですか?」
と知人が聞くと
「いえいえ、コンサル会社に作ってもらいました!」との返事。
「まるで笑い話だよね・・」と知人。
書籍「7つの習慣」には「使命をつくるのではなく見出すのである」と書かれている。
そのためには、いろいろなやり方はあるのでしょうが、そう簡単には見つからないもの・・・
と思っていました。なぜなら、自分自身が本当に「これだ」と思えるミッションを見出すのに、数年かかったからです。
でも、今回、かなり早くミッションを見いだすお手伝いをすることが出来ましたので、
その事例をご紹介したいと思います!
そのクライアントさんとは、3か月ほどのヒアリングである程度ミッション・ビジョンが見えてきてはいたのですが、
あと一歩・・というところでした。
そんなとき、神田昌典さんの新刊本「未来実現マーケティング」を手にしました。
早速CL社長にその本を渡して
「SDGs7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」は(ビジョンとして)どうですか?」
と聞いたところ
「これがやりたい!」との答えが返ってきました。
さらに、ターゲット7.3「世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる」を見て
「これをやろう!」ということで、にわかにワクワクが高まってきました。
「手始めに韓国に行って同業ネットワークを作る・・・・・四半期ごとに会議をして話し合う・・」
わ~海外、いいな~今はコロナで行けないけど、いや、もう行けるか??・・
などと夢は広がる。
そして、また書籍をぱらぱらめくっていると、
・・・ん??あるページに目が留まり、そこには、こんなことが書いてありました。
「第1に、ペインの解消。第2にSDGsの順番が鉄則だ。」
そうだそうだ、社会正義だけではどうにもならないんだった・・。
まずはペインをわが社のサービスで解消することが先決だ!
しばらくしてCL社長が「これはどうかな・・」といって話してくれた。
農家さんにとって、冬場のハウスの温度を一定に保つことはとても重要で、作物の出来にも直結しているそうだ。
資金不足で経費を掛けられず温度管理が悪ければ、出来た作物の売れ行きも良くない・・
という負のスパイラルに陥ってしまう。
だから、そういうお客さんのために、
燃費を上げる方法を提案していけばいいのではないか。」と。
顧客の創造が出来るとあとは早い。
どんどん社長の頭の中に構想が駆け巡っているのが伝わってくる。
投げられたボールをキャッチしながら、記録に余念がない私でした。
社会課題であるミッション・ビジョンSDGsを縦糸に
顧客のペインを解消する会社の価値、サービスを横糸に
これからどんな未来が織り上がるのか・・・。
社会課題を自分ごとに落とし込んで、新たなミッション・ビジョンを見出す良い事例だと思いました!